京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
「岳人」2003年6月号に掲載した記事をもとに2006年4月再構成
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三方をぐるりと山に囲まれた京都は、恵まれた自然環境にある。月2回のミーティング(集会)は、東山大文字の麓にある銀閣寺の近くの喫茶店で行われている。最近は参加者も増え、店内は活気に満ちている。
京都雪稜クラブは設立してから22年と比較的新しい山岳会と言える。20代の学生から70代までと年齢や性別を超えて山を楽しんでいる。最近の会員の人数は50名弱で、20代と30代で約30名弱と、若い会員の占める割合が多い。2005年度の山行回数は年間約360回、参加人数延べ約800名弱と、小規模な山岳会にしては活発な活動を行っている。
「京都北山のハイキングから厳冬期のアルプスまで」を謳い文句に、ハイキング・縦走・アルパイン、フリー、アイスクライミング・沢登り・山スキー・海外登山と何でもありの欲張った山岳会でもある。
このような活発な活動は、会員一人ひとりの自主的な活動にあるのはもちろんだが、講習会や合宿、企画山行が充実していることも大きな要因といえる。
また京都静原の山小屋で行われる懇親会は夏と冬の年2回恒例となっている。夏は野外でバーベキュー、冬は小屋で鍋を囲み、夜が更けるまで賑やかな笑い声が山間に響きわたる。この懇親会では山の道具や本などのオークションも行っている。
もう一つ、芦生の原生林で宴会を兼ねた紅葉ハイキングも、楽しい企画である。動植物の宝庫でもある芦生の山は素晴らしい。
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講習会は、岩登り・沢登り・山スキー・アイスクライミング・冬山・天気図、地図読み、鴨川の河原でのテント設営など会員の要望に応えて幅広く行われている。
岩登りの初心者講習は、京都大原の金比羅でザイルワークなどを学び、御在所岳や雪彦山などでマルチピッチの経験を積む。沢登りは、比良山系の入門コース白滝谷、奥の深谷、口の深谷などを溯行。冬山講習会では、インドアでの冬山装備と生活、滑落停止や雪崩(ビーコンやゾンデ棒の使い方も含め)についても行っている。またアイゼントレーニングも金比羅などで行っている。金比羅の岩場は、古くから京都の岳人に親しまれいろんな山岳会の人たちでいつも賑わっている。
Y懸の頭からは、大原の里が箱庭のように眼下に広がり美しい。昨年は冬季クライミングも段階的に上達するようにプログラムされた。参加者が文句無しに童心に返り楽しむのは雪洞掘りだ。
これらの講習会は、それぞれの分野で得意とするメンバーがいて講師役を務めている。たとえば医療に携わっている会員が、三角巾・テーピングの仕方や心肺蘇生術も人形を使って本格的に行っている。真面目に参加すればかなりの山の技術を学ぶことができるはずだ。
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入会者が増えたせいか、何かにつけて参加人数が多い。2002年ゴールデンウィークの春山合宿は剣岳で行われたが、総勢十三名参加の賑やかな山行だった。春には珍しく一日雨で停滞となったが、次の日はピークを踏め、雪の後立山の大パノラマに歓声があがった。
今までの夏合宿は涸沢などをベースにして、滝谷や屏風の登攀、奥穂のピークハントや北穂の東稜など、レベルに応じて参加の出来る企画が多かった。2002年は新しい試みで、平ヶ岳周辺の沢を、レベル別にグループ分けをしていろんなルートから溯行した。そして、正月合宿は中央アルプスの縦走組と滑川・奥三の沢からのアイスクライミング組が、稜線で出会うというユニークな計画だった。
合宿は、会員なら誰でも参加できる。それぞれの能力や、やりたいことを考慮してコースや形態が決まる。初心者は無理のないコースが設定されるが、思わぬ経験を積めるチャンスでもある。
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入会して最初に購入した山道具が冬装備だったとか、はじめての本格的な山行がアイスクライミングや厳冬期の槍ヶ岳だったという人もいる。それでもいろんな経験を積んで実力を付け、次第に自分でも企画を出し、自発的な山行を行っている。
また大学のサークルや他でいろんな経験を積んでから入会した人もさらに実力アップを目指し、新たな課題に挑戦している。
そしてそれぞれが自分の志向や目標に合った山に向かい、仲間を求め、自分たちの山を楽しんでいる。京都雪稜クラブは、このような山岳会です。